ピル飲み忘れとすり抜け排卵
ピルの飲み忘れで一番怖いのは、すり抜け排卵です。すり抜け排卵が起こりやすいケースは・・・
- いつも飲んでいる定刻から24時間以上が経過してしまったとき。
- 次のシートに移行するときに休薬期間を7日以上とってしまったとき。
- 服用し始めが生理開始日を過ぎて飲んでしまったとき。
以上の場合が考えられます。
中でも一番うっかり忘れてしまいやすいのは、飛ばし飲み。
「昨日飲み忘れたかも?」
こんな風に曖昧な記憶になってしまうことはよくあることなんです。
だんだん服用に慣れて来た頃や、毎日慌しく生活している人は特に飲み忘れをしてしまいやすいです。うっかり飲み忘れて予定外の妊娠、望まない妊娠をしないためにも、確実な服用習慣をつけていきましょう。
飲み忘れを防ぐための、いくつかの工夫を紹介していきます。
1.シートに直接日付を書き込む
ピルにはいくつかの種類があります。
- マーベロン
- トリキュラー
- オーソ
- アンジュ
この他にももっとたくさんの種類がありますが、上記が特に一般的なピルだと思います。
同じ種類でも、21錠タイプのものと偽薬付きの28錠タイプがあります。しかしいずれにしろ、曜日や週、番号の記載があっても、飲み忘れがあったかどうかはこれだけでは分からないんです。なのでシートに直接、飲んだ日の日付を書き込んでおきましょう。
1の錠剤を飲んだ日の日付を、その上に小さくマジックなどで書いておきます。毎日書き込めば確実ですが、1週間に1度くらい書いておくだけでも良いです。中にはシートに曜日の記載がなく、数字のみのものもあります。
この場合は自分で書いた日付から、今日の日付と数字を照らし合わせると飲み忘れが合ったかどうかを判断することができます。
特に、マーベロンなどでも個人輸入して安く購入したものは曜日の記載もないものがあります。カレンダーシールがない場合にも、この日付の書き込みはとっても有効です。
2.ピルを置いておく場所
皆さんは通常、ピルをどんな場所に保管しているでしょうか。なくさないようにとしっかりしまい込んでいる人も多いかもしれませんが、しまっておくと目に付かないのでうっかり忘れてしまう可能性が高くなります。
一番確実なのは、朝一番絶対に行く場所です。私は、朝必ず台所に行って水分補給をするので、台所の流しの近くに出しておきます。洗顔のために必ず行く、洗面所でも良いでしょう。
あとで水を準備しよう、と思ってそのまま忘れてしまうのもよくあるパターンですからね。中には水なしで飲めるという人もいるかもしれません。
しかし朝の水分補給は美容にも健康にも良いので、そのついでに服用を済ませてしまうというのがおすすめの習慣です。
3.アラームを使用する
決まった時間に、スマートフォンや携帯でアラームを設定しておく方法も有効です。忙しくしていても、音ではっきり知らせてもらうことで飲み忘れを防ぎます。
カレンダーのアラーム機能などを使えば、同時に服用スケジュールの管理も出来て面倒がありません。カレンダーに自分だけが分かるようにで良いので、簡単に印を付けてみましょう。印のない日=飲んでいない、ということが一目で分かる管理帳になります。
休薬期間中も注意が必要
特に休薬期間中は、丸々7日間服用しなくて良いので、ピルへの意識が低下してしまいます。そのまま休薬日数を多くとってしまうケースは非常に多いです。
カレンダーで次シートの開始日を把握しておいたり、開始日にアラームセットをしておくなどすると忘れにくくなります。偽薬付きのピルなら、毎日継続して飲み続けられるので注意力の低下を防げるでしょう。