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Channel: ピル –美容ブログ [女性の美学]
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ピルと便秘や美容の関係は?ピルを上手に使いましょう

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みなさん「ピル」という言葉は、きっとご存知ですよね。耳にすることが増え、使っている人も増えて来ているピル。けれどもし、「ピルって一体、何?」と聞かれたら、あなたは答えることができますか?

私たち女性にとって、とても心強い味方になってくれる「ピル」について、少しだけ詳しく知ってみたいと思います。

ピルって何?

ピルとは、ホルモン作用に働きかける飲み薬のことです。日本語訳では「経口避妊薬」と言います。経口避妊薬は、ホルモンに働きかけることで、まるで妊娠しているかのような状態を作り出し、排卵をストップさせる薬です。そうすることによって、避妊することができるようになるのです。

ピルは「ホルモンに働きかける治療薬」として中用量のものが以前から使われていましたが、避妊の目的として低用量のものが認可されたのは1998年で、月経困難症(薬を飲まなければ辛いレベルの生理痛などの症状の出るもの)の治療目的で使う、さらに低い用量のピルが認可されたのは2010年です。

ごく最近のことだったのですね。

ピルのメリット1・避妊がしやすい

経口避妊薬であるピルのメリットは、やはり一番は「女性が自由に避妊できるツールである」ということでしょう。

ピル以外にも女性の使える避妊具はありますが、代表格である女性用コンドームやペッサリーなどは、練習が必要なだけでなく、今ではほとんど発売されておらず、手に入れることが困難になってしまっています。

ピルのメリット2・重い生理痛に効果がある

次に便利な点と言えば、重い生理痛などを緩和してくれる効果がある、ということです。生理痛の重さは、人それぞれ。また同じ人でも、その月によって軽かったり重かったりするということもあるでしょう。

本当にひどい時はベッドから起き上がるのもつらいし、腹痛だけでなく頭痛やひどい吐き気を伴うことも多いのに、多くの男性はもちろん、生理痛の軽い女性にも、なかなか理解してもらえなかったりします。本当はそういった人たちに理解してもらうことも大事なのですが……。

ピルが認可されるまでは「避妊は男性に任せるしか無い」状態や、「生理痛なんて我慢しろ!」というような状態が、今よりももっと当たり前だったのかと思うと、何て厳しい時代だったのだろうと思います。

ピルのメリット3・旅行がもっと楽しみやすくなる!

ここまでの2つだけでも便利なピルですが、もう1つ覚えておきたいのが「月経の周期が安定する」という点です。月経の周期って、ちょっとしたストレスや体重の増減などの理由で、コロコロっと変わってしまったりもするんですよね。

仕事、恋、趣味、家事、育児、介護……などなど、現代の女性は、とにかく忙しいのです。完全にストレスのない生活を送るなんて、ほとんどの場合は無理! ですから、30歳近くになっても「周期が不定期」という女性がいるのも当然です。

ピルを飲むことで、月経の周期を安定させ、経血の量を少なめにすることができます。旅行の計画も立てやすいし、海やプールに遊びに行っても、今まで以上に楽しむことが出来るようになるでしょう。

ピルのデメリット

便利なことづくめのピルですが、デメリットもあります。注意点というのが正しいかもしれませんが、こちらもご紹介したいと思います。

1つ目は、副作用です。ピルは薬ですから、当然他の薬と同様、副作用があります。個人差がありますし、最初の数ヶ月でおさまることが多いのですが、気分が悪くなったり不正出血が起きることがあります。

また、乳がんや血栓症を患っている人や、タバコを吸っている人の場合は、ピルの服用を控えた方がいい可能性があり、医者との相談が特に必要になります。

2つ目は、病院に行って処方してもらう必要があるという点です。近所のドラッグストアやインターネットで購入することはできません。

3つ目は、「1日でも飲み忘れてはならない」点です。ピルは、毎日決まった量を飲む必要があり(1週間程度飲んではいけない期間を挟むタイプもあります)、1日でもズレてしまったら効果が薄れてしまいます。

4つ目は、コンドームよりも高価であるということ。コンドームは1つあたり100円程度ですが、ピルは毎月2000〜3000円の出費になります。しかしコンドームよりも避妊効果が高いと言う説もありますので、一概に高価だと言いきることもできないかもしれません。

5つ目は、コンドームとは違い、性感染症は一切防げないということです。性感染症は、放っておけば不妊や、ひどい場合は死に至る場合もあるにも関わらず、症状の出ないものも多くあります。

性行為をしたことのある人の40〜50%は感染していると言われる性感染症を防ぐには、ピルと一緒にコンドームを使用する必要があります。

男性も知っておきたい! 緊急避妊薬のこと

さて、ここまでは「毎日飲む」タイプのピルについて説明してきましたが、最後に「緊急時にだけ頼る」タイプのピルを紹介したいと思います。

「コンドームが破けてしまった」「性犯罪に遭ってしまった」等の緊急事態に、72時間以内に服用すれば妊娠の可能性をグッと下げることのできるピルがあります。「モーニングアフターピル」や「緊急避妊薬」と呼ばれています。

通常のピルは低用量ですが、こちらのピルは中用量。より強い薬のため、あらわれる副作用も、嘔吐、頭痛や腹痛、数日に渡って不正出血の続く場合があるなど、より大きなものになっています。もちろんこちらにも個人差がありますし「妊娠の不安に苛まれるよりは……」という部分も大きいかと思います。

ただ、これらの理由から、カンタンに選べる手軽な方法とは決して言えませんので、文字通り、緊急の場合にのみ使える方法として覚えておくのがよいかと思います。

ピルについて、少しでも詳しくなってもらえたでしょうか?ピルをこれから取り入れてみるという人もそうでない人も、イザという時のためにぜひ、覚えておいてもらえるといいなと思います。


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